難関小学校受験対策

一人一人の声を聴き

その子に合わせた
カリキュラムで
合格を目指す。

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8月のコラム

8月

8月のお便り

盛夏の日差しの下、セミの声が響き渡る季節となりました。
皆さまにおかれましては、夏期講習やご家庭での学習など、お子様とともにお忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。

カレイドスコープ幼児教室でも、年長児を対象とした夏期講習が始まり、これまでの学習の総まとめと今後の学校別対策に向けて、一人ひとりが力を伸ばせるよう日々取り組んでいます。

また、自習室では東大生に講師をお願いし、本教室の卒業生をはじめ、小・中高生の学校授業のフォローや中高受験、内部試験、聖心女子学院セカンドステージ対策、私立転編入試験などの学習支援を行っています。

これまで多くの東大生と話をする中で、あることに気づきました。
「東大生は、なぜあれほど高い学力を身につけることができたのか?」

これまでたくさんの東大生とお話をしてきた中で、ある共通点に気づきました。
それは、「どうして、あれほどの学力を身につけることができたのか?」ということです。

多くの保護者の方が、「きっと勉強が好きなんでしょうね」とおっしゃいます。
実は、私も以前はそう思っていました。ところが、実際に聞いてみると――

「いや、僕、勉強嫌いです。」
「私もです。全然好きじゃないです。」

そう答える東大生が、本当に多いのです。

日常は好きなことに夢中になって、試験直前になって慌てて勉強する。スキマ時間に詰め込む。
そんな学生時代を過ごしていたという人も、少なくありません。

では、どうして“嫌いな勉強”を続けて、結果を出すことができたのでしょうか?

深く話を聞いていくと、彼らの多くに共通していたのは――
「勉強は嫌い。でも、受験は好き」という感覚でした。

どういうことかというと、
試験に向けて戦略を立てたり、自分の力がどこまで通じるかに挑戦したりすることに、ワクワクしていたというのです。
つまり、受験そのものが“ゲーム”のように楽しかったのですね。

この話を聞いたとき、私はふと「アンカーリング」という心理手法を思い出しました。

「アンカーリング」とは、行動とご褒美を結びつけて、行動を強化していく心理的な仕組みです。

たとえば、水族館のイルカショー。
トレーナーの指示に従ったイルカに、ご褒美の魚が与えられますよね。
これを繰り返すうちに、イルカは「指示に従う=嬉しいことが起きる」と学び、自分から進んで行動するようになるのです。

人間も同じです。
「頑張ったあとに嬉しいことがあった」という体験が、「頑張ること=心地よいこと」に変わっていきます。

この“アンカー”が打てると、やる気が自然と湧いてくるのです。

小学校受験に向けて頑張るお子さんにも応用できます
今、小学校受験に向けて頑張っている年長さんたちにも、このアンカーリングはとても有効です。

たとえば――
難しい課題にチャレンジして乗り越えたときは、
 お膝の上でギュッと抱きしめて、耳元でそっと「がんばったね」と伝える。

限界まで努力したあとには、
 その場でご褒美を渡す。
 (例:ずっと欲しかったおもちゃを渡す、行きたかった場所に連れていく、など)

このように、「努力=喜び」「達成=嬉しい体験」と結びつけることで、
お子さんの中に“やる気の火種”がしっかりと育っていきます。

【注意点】ご褒美は“予想外”が効果的!
ひとつだけ、大切なポイントがあります。
それは――「がんばったら○○をあげるよ」と、あらかじめ条件を出してしまわないこと。

これをしてしまうと、ご褒美は“交換条件”になってしまい、
「ご褒美がないなら頑張らない」という考え方に陥ってしまいます。

大切なのは、『想定外の喜び』を、努力の直後に与えること。
「えっ、こんな嬉しいことがあるなんて!」という驚きが、
頑張ること自体をポジティブに変えていくのです。

子どものやる気は「快の記憶」から育つ
やる気は、命令や根性論では生まれません。

「がんばったら嬉しかった」という記憶が、子どもにとっての“やる気の根っこ”になります。

東大生たちが“競争の楽しさ”に夢中になれたように、
お子様にも、「できた!」「ほめられた!」「うれしい!」という体験をたくさん与えてあげたいですね。

いよいよ、小学校受験本番まで残り3か月となりました。

成功のために必要なのは、『保護者様の“ブレない軸”』も大切になります。
そして、『うちの子研究』もお願いいたします。

たとえば──
・うちの子は、「がんばったね」と褒めたときと「えらいね」と褒めたとき、どちらに反応する?また、言い方を変えたときの反応はどう?
・うちの子の「自己肯定感」と「自信」は、どこが違っていて、何が必要?
・うちの子の想像力を育てるには、何からアプローチしたら効果的?

こうした問いかけを通して、自分の子を“研究する姿勢”を持つことが、子育てにおける本当のヒントにつながります。

カレイドスコープ幼児教室では、今後ますます「心の力(非認知あく能力)」の育成に踏み込み、
お子様の精神面を支える取り組みを進めてまいります。

一人ひとりのお子様が、受験を自らの力で乗り切り、未来を切り拓いていけるよう、私たちも全力で生徒研究を行ってまいります。

◇◆カレイドスコープ幼児教室からのお知らせ◇◆

8月11日~16日(※自習室は8日~)教室はお休みになります。

<学校別予想問題演習コース>
いよいよ、これまで積み上げてきた学習の総仕上げをし、本番直前までさらに磨きをかけていく時期となりました。  
🔳聖心女子学院初等科予想問題講習コース
聖心予想問題講習では、大島久幸監修のもと過去問・予想問題を中心に集中的にトレーニング(トライ&フォロー)してまいります。
★各学校の予想問題演習もご用意しています。

★8/ 2(土) 9:00~ 聖心セカンドステージ模試の実施
★8/30(土)13:00~ マンスリーチャレンジ模試※チャレンジペーパーとSDGs「9」行動観察&巧緻性